ギャラリー解説

書画

玄玄田邊祐憲、草書七字(江戸時代、AD1796〜1858)

紙本肉筆・・縦127.6cm、横29.2cm

「玄山人」の下に、陰刻「田邊憲印」と「玄々庵主」の落

款が押されている。田邊玄玄は京の人で、名は憲・祐

憲、通称は飛騨、字は伯表、号を玄々・楓竹・松園・東

田居などと称し、代々京の東寺の坊官で得度して良休

と称して法眼の位に叙せられ、武元登々庵らに師事し

て大師流の書と篆刻を学び、京の陶芸家青木木米ら

と交流して瓷印に興味を持ち、自ら瓷印を制作して一

家を成した篆刻家で、彼の著した『玄々瓷印譜』には、

当時の名流頼山陽・佐藤一斎・大窪詩仏・篠崎小竹・

市河米庵・巻菱湖・貫名海屋ら四十数名が、序文・題

跋を寄せている。


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