ギャラリー解説

書画

黄石岡本宣廸、行書七字(幕末維新、AD1811〜1898)

紙本肉筆・・縦137cm、横20cm

「黄石髯叟」の下に、陰刻の「岡本廸印」と陽刻「吉甫

氏」の落款が押されている。岡本黄石は近江の人で、

名は宣廸、字は吉甫、号を黄石と称し、本来は彦根藩

家老宇津木久純の第四子であるが、同じ藩老の岡本

業常の養子になり、天保七年二十六歳の時に中老と

して江戸に祇役し、藩主井伊直弼没後は幼主を輔翼

した人であるが、詩を中島棕隠や梁川星巌らに学び、

経学を安積艮齋に学んだ儒者でもある。維新後は東

京で麹坊吟社を開き、講説教授に従事している。


[ギャラリー一覧へ戻る]