ギャラリー解説

書画

春畦諸井直行、草書五字(近代、AD1866〜1919)

絹本肉筆・・縦114cm、横32cm

「春畦逸人」の下に、陰刻「山紫閣主」と陽刻「春

畦逸士」の落款が押されている。諸井春畦は武

蔵の人で、名は直行、通称は時三郎、字は習卿

、号を春畦と称し、諸井泉衛の三男で、上京して

経済学を修め日本初のビルブローカー業を始め

た実業家であるが、西川春洞に書を学び、古法

帖の研究に通じて妻華畦と共に「春洞門の七福

神」と称され、豊道春海らと謙慎堂同窓会を結成

して活躍した書家でもある。尚、本品に押されて

いる三個の印象は、初世中村蘭台(1856〜19

51)が刻したものである。


[ギャラリー一覧へ戻る]