ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用石印一顆(現代、AD2020、8、20)

縦横・・2.4×2.4cm

金文陽刻の「吾在○々之間(吾は○々の間に在り」である

が、本来は、荘子の「吾は才と不才との間に在り」を、援用

したもので、○々の中に何を入れるかは、個々人の考えに

基づく。古来より「公に在りては理有り、私に在りては情有

り」と言われれば「情理之間」となり、「情が無ければ人の

上には立てず、情が有り過ぎると早死にする」と言われれ

ば「有情無情之間」となり、「男は義もて情を斷ち、女は情

もて命を斷つ」と言われれば、「義情之間」となろう。孰れに

せよ、「男女之間」「親子之間」「兄弟之間」「公私之間」「生

死之間」等々、お好み次第である。

真面目に印稿から起こした一顆である。


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