ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用石印一顆(現代、AD2020、11、14)

縦横・・4×4cm

『韓非子』の説難に有る言葉の一節で、古璽で刻した「非知

之難、處知則難(知の難きに非ず、知に處するは則ち難し)

」である。誠に意味深い言葉で、日本でも古來「じゃれる子

犬は可愛いが、纏わり付く子犬は蹴られる」と言われている

通り、知る事が重要では無く、知っている事に如何に對應す

るかが重要であり、假に正しい事であっても、對處の如何に

因って相手を傷付けたり、己自身をも傷付けたりもする。

何事も對處は如何に難しいかと言う事を、肝に銘じておく必

要が有るであろう。


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