ギャラリー解説
書画
ゴウ(敖+耳)牙土井有恪、篆書二字(幕末維新、AD1817〜1880) |
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紙本肉筆・・縦34.7cm、横57.5cm 篆書の「忠孝」の二字が書かれており、草書「土井恪」の横に、陰 刻「ゴウ牙老生恪」と陽刻「鐵兜山閑主人」の落款が、押されてい る。土井ゴウ(敖+耳)牙は伊勢の人で、名は有恪、字は士恭、号 をゴウ牙・松径・渫庵などと称し、経義を石川竹崖や藩儒の川村 竹坡に学び、古文を斉藤拙堂に師事し、津藩の講官となって『資 治通鑑』の校訂(有造館版資治通鑑)を行った人で、経学は清朝 考証学を好み、歴史地理にも通じ、更に詩文・書画も善くし、斉藤 拙堂と並んで幕末の紀州を飾る儒者である。 |