ギャラリー解説
書画
華山柳原義光、行書三字(近代、AD1874〜194?) |
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絹本肉筆・・縦118cm、横42.5cm 「仙鶴義光」の下に、陰刻「柳原義光」と陽刻「華 山」の落款が押されている。柳原華山は東京の 人で、名は義光、号を華山と称し、書を善くした伯 爵の貴族院議員で、叔母(父前光の妹)愛子は大 正天皇の生母と言う、幕末名門公家の出である が、むしろ白蓮事件の兄として有名である。妾腹 とは雖も伯爵家令嬢で、筑豊の炭坑王伊藤伝右 門の妻であった白蓮(柳原樺子)が、夫を捨てて 宮崎滔天の息子龍介と不倫の駆け落ちをしたた め、兄の義光は貴族院議員を辞職している。「天 真を樂む」の行書三字、妹樺子に思いを馳せて 書いたのであろうか、意味深い言葉である。 |