ギャラリー解説
書画
春坡中村房太郎、行草書八字(近代、AD1865〜1939) |
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紙本肉筆・・縦135.5cm、横31.8cm 「春坡逸史書」の下に、陰刻「中邨房印」と陽刻「春坡」 の落款が押されている。中村春坡は東京の人で、名 は房太郎、号を春坡と称し、漢学と書を幕臣の儒者で あった父及び倉林豊草に学び、その後西川春洞の門 に入って学んだ書家である。「長生安楽富貴尊栄」の 八字であるが、言葉としては成り立っておらず、単に目 出度い単語を四つ連ねたに過ぎない。とても父君から 漢学を学んだとは思えない。言葉よりも文字を如何表 現するかに意が注がれている。現代の芸術書道の先 駆であろうか。 |