ギャラリー解説

書画

松南摩島長弘 、行書八字對(江戸時代、AD1791〜1839)

絹本肉筆・・縦97cm、横36.5cm

「揚氣發處金石亦透、精神一到何事不成」の八字は、南

宋の大学者朱熹の『朱子語類』巻八の言葉である。如何

にも儒者らしい墨跡である。「長弘書」の下に、陰刻「摩島

長弘」と陽刻「子毅」の落款が押されている。摩島松南は

京の人で、名は長弘、字は子毅、号を松南と称し、古注

学派の猪飼敬所に師事し、温和な人柄で門弟も多く、諸

侯の招聘を受けても阿順を嫌い、誰にも仕えず講説を業

として一生を終え、書を善くして文名を以て鳴らした儒者

である。


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