ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、2、11)

縦横・・6.1×2cm

呉大澂の『篆文論語』を讀んでいて、雍也篇のある句が

氣になった。知者は水を樂み仁者は山を樂しむ。知者は

動き仁者は靜、知者は樂しみ仁者は壽なり、である。朱

子の註に因れば、知者は事理に達しているから水の如

く動き、仁者は義理に安んじているから山の如く靜なの

であると謂う。では愚者はどうであろうか、色々思い悩ん

だが、己なりの結論は得た。天地が逆さになってもなれ

ない仁者の事を金文で刻してみた。「仁者靜」である。


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