ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、2、12)

縦横・・6.1×2cm

『論語』雍也篇の仁者と知者に關しては既に刻したが、

愚者に關しては、孔子は何も言わない、と謂うより初手

から愚者を相手になどはしていない。論語の中には「巧

言令色鮮きかな仁」と言い、亦た「小人は同比す」とも言

う。其處で諸々考え、孔子の述べた仁者・知者に合わせ

て愚者の事を、小篆で刻した「愚者言」(愚者は言《もの

い》ふ)である。愚者は得てして人の顔色が氣になる、其

處で「愚者は色を好み、愚者は言い、愚者は苦しむ」と

した。


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