ギャラリー解説
書画
篁村島田重禮、書簡楷書七絶(近代、AD1838〜1898) |
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紙本肉筆・・縦23.5cm、横12.5cm 文と七絶の後に「送黄公度赴任桑港 島田重禮拝草」 と有る。島田篁村は江戸の人で、名は重禮、字敬甫、 号を篁村と称し、初め海保漁村や安積艮齋に学び、昌 平黌に入り塩谷宕陰の推挙で昌平黌助教となるが、 維新後は東京の下谷に家塾雙桂精舎を開いて子弟に 教授する傍ら、東京帝国大学教授となった人で、清朝 考証学を本格的に経学研究に導入した日本で最初の 漢学者である。「黄公度」とは、清朝の初代駐日公使 何如璋の書記官黄遵憲のことで、黄遵憲は光緒八年 (1882)に駐サンフランシスコ総領事となっていれば、 この書は1881年(明治十四)に書かれたものであろ う。本品は、櫻井家から出た品である。 |