ギャラリー解説

書画

雀里新井子精、草書七律(幕末維新、AD1814〜1900)

紙本肉筆・・縦30cm、横30cm

「文久四年甲子二月爲米邨元助君新井子精」の下に、陽刻「新

井」と陰刻「子精」の落款が押されている。新井雀里は伊勢崎

の人で、名は子精、号を雀里と称し、伊勢崎藩に仕えて国定忠

治の墓碑を撰したり、高山彦九郎の肖像画を描いたりし、維新

後は家塾南淵塾を開いて子弟の教育に従事した儒者である。

文久四年甲子とあれば1864年で、この年は二月二十日に元

治元年と改元している。因ってこの書は二月一日から十九日の

間に書かれたことになる。


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