ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、6、6)

經・・2.5x2.5cm

『老子』下篇第五十章の句を甲骨文で刻した、「出生入

死」(生を出れば死に入る)である。無から有に現れる

のが出であり、有から無に歸すのが入である。餘りにも

分り切った自明の理であり、生物は生まれた瞬間から

死に向かっての一歩を歩み出す。頭では分かっている

が、實感としてはなかなか體感しづらい。幸か不幸か

己は數歳の時に、眼前で人の突發的死を目視して以

来、常に「出生入死」を考える様になった。


[ギャラリー一覧へ戻る]