ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、7、8)

縦横・・4.4x2.1cm

河北省平山縣の戰國時代の中山國墓から出土した

遺物に刻されていたのが、所謂「中山國篆」であるが、

戰國金文とは異なり、縦長・婉曲・装飾の独特な造形

の文字である。今一般的に言われている古代文字の

變遷の流れからは、大きく外れた異質の文字である

が、遺物が出土している以上、異質であろうが、傍流

であろうが、或る時或る地域で、文字として通用してい

た事は明白である。其の中山國篆で刻した、「仁心不

明」(仁心明かならず)である。


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