ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2023、7、10)

縦横・・2x2cm

『後漢書』虞詡傳の一節を刻したもので、金文で刻した

「槃根錯節」と、甲骨文で刻した「以別利器」(以て利器

を別つ)である。本傳には、「槃根錯節に遇はざれば、何

を以て利器を別たんや」と有る。平時であれば、利・鈍

など特段關係無いであろうが、槃根錯節の状況に在って

は、利・鈍が明白になる。普段から何かに付けて「役に

立たない人だ」、と妻に罵倒されている己などは、「平時

安寧、以て鈍器を別つ」である。


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