ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、7、18)

縦横・・5x2.4cm

『北齊書』元景安傳の一句を印篆で刻した、「寧可玉碎

不能瓦全」(寧ろ玉碎す可きとも瓦全すること能はず)で

ある。「玉碎瓦全」の四字句でも「瓦全」の二字句でも良

かったが、縦長の石の爲、八字句にした。今から半世紀

以上前、東京に出るに當って祖父から言われた言葉、

「男子たる者苟免瓦全を求むる勿れ」であったが、今や

死語となった。人生百年の現在では、寧ろ瓦全の方が

評価される社會になった等に思われる。


[ギャラリー一覧へ戻る]