ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、7、25)

縦横・・5.2x2.5cm

『明史』張居正傳の一句を、甲骨文で刻した「以天下爲

己任」(天下を以て己が任と爲す)である。萬暦帝に仕え

て、其の権力「主を震えさすに幾し」とまで稱され、専権

を振るった彼の自負の言葉である。居正は死後に弾劾

を被り、その後亦た評価された、功罪相半ばする政治家

である。専権を振るうのは甚だ良くないが、爲政者たる

者は、この様な氣概は持っていてほしい。


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