ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2023、7、27)

縦横・・5.1x2.5cm

『舊五代史』周世宗傳の一節を、金文で刻した「思逆耳

之言求苦口之薬」(耳に逆らふの言を思い、口に苦きの

薬を求む)である。周政権を打ち立てた郭威の養子とな

り、周の二代世宗となった柴榮の言葉である。権力者は

得てして耳に順う言を思い、口に甘き薬を求めがちなも

のであるが、柴榮は自ら其れを戒めた君主で、史官は「

一代の英主」と評している。


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