ギャラリー解説
書画
傳・象山佐久間啓、行書五律(江戸時代、AD1811〜1864) |
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紙本肉筆・・縦113cm、横36cm 「象山」の下に、陰刻「平啓印章」と陽刻「象山氏」の落款 が押されている。佐久間象山は松代の人で、名は国忠・ 啓・大星、通称は修理、字は子明・子迪、号を象山と称し、 自ら済世を以て己が任とした、開国論者の儒者である。初 め佐藤一斎の門に学び、大槻磐溪や梁川星巌らと交わり 時局を論じ、後に江戸で塾を開き経書や砲術を教授し、そ の門下に吉田松陰らが現れるが、本人は元治元年に京 都で攘夷論者に暗殺される。本品は、一応象山の筆遣い ではあるが、些か締まりが無ければ、「伝」である。 |