ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2023、9、8)

縦横・・6x6cm

半世紀(50年)以上に渉って教えを受け、亦た禄を賜っ

た母校に對しては、萬感錯綜一言難盡の思いが有る

が、學生時代から一貫して變らぬ思いは、この言葉で

ある。古璽文で刻した回文の「仁之東義心大禮智信」

であるが、回文であれば「仁義禮智信は大東の心」と

讀む。「心」を中央に鎮座させる爲に、敢て回文に仕

立てたが、篆刻のルールや章法等を無視して、單に

己の思いだけを刻したに過ぎない。この言葉は、昭和

44年12月頃の十八歳時代に、習い覚えた漢語を見

様見真似で並べて作った、中文歌の一節である。


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