ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、9、9)

縦横・・6x6cm

「學ぶ」と云う事に關して、『禮記』學記に戒訓が有り、

心に沁みる良き言葉である。單に文字を並べたに過

ぎないが、其れを少しアレンジして甲骨文で刻した「獨

學無友則孤陋寡聞(獨學無友ならば則ち孤陋寡聞な

り)」である。勝手に一人で學び學談をする友も無けれ

ば、其の學問は見識が少なく、變に凝り固まったもの

になってしまう、と云う意味で、故に何かを學ぶ時には、

良き師に就き良き友を得て知見學識を深め、柔軟に

學ぶ事が肝要であると云う事である。幸いにも己には、

良師・良友が居り、諸々の指導やアドバイスを賜り、知

見も徐々に深めているが、如何せん、俗人故に「學ぶ」

よりも「樂しみ」が凌駕してしまい、いい加減な勝手な習

作を彫りまくっている。師には實に申し譯無き事と思っ

てはいるが、老人の樂み事として御寛恕を賜りたい。


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