ギャラリー解説
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2023、9、17) |
|
|
|
縦横・・2.1x2.1cm 長年教壇に立って來た爲、人は千差萬別、思考も人そ れぞれ、其れらを互いに認め合って、對應するものだ、 己の意に沿わない事等掃いて捨てる程有る、と思って いたが、現實には其れと異なる社會が有り、正直に答 えても亦たリスペクトしても、相手の意に沿わない限り は、機嫌を損ねて罵倒される、と言う事が七十の半ばに なって理解された。最近の出來事をあれこれ思料してい たら、阮籍の「詠懐詩」が心に浮かんだ。其處で其の一 節を戰國篆文で刻した、「憂思傷心」である。「心」が三 個も重なる言葉など、篆刻家の方は決して選ばれない であろうが、己が心に彊く浮かんだので、敢えて刻した 遊びである。 |