ギャラリー解説
書画
黄虎洞手習い、陰陽刻自用印一顆(現代、AD2023、9、24) |
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縦横・・2.5x7.7cm 此の二三日、吹く風がどことなく秋の氣配を感じさせる様に なり、夜も若干寝やすくなったが、待っていましたとばかり に秋の虫が一斉に鳴き出した。其處で、我が茅屋の小庭 の様子を、三聯印の戰國篆文で刻した、白文の「一葉初落 」と朱文の「小菊復生」と白文の「虫韻是喧」(一葉初めて落 ち小菊復た生じ虫の韻《ひびき》は是れ喧し》である。ベッド に入り虫の聲を聞くと、氣温は高くとも矢張り秋だなあと、 熟々感じる。思索の秋、感傷の秋であれば、少しは氣の 利いた漢語が思い浮かぶかもしれない。 |