ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、10、22)

縦横・・2.4x2.4cm

特段拙を養った記憶は無いが、元來何事も「拙」であった

爲、「巧」を求めたがる心を抑えて「拙」を守って來たつも

りである。と言うよりも、巧を目指すだけの能力が無く、力

も無いのに高望みすると己が心を損なうだけだと分かって

いたので、拙を守る事ぐらいしか出來なかった、と言うの

が現實である。元の呉鎭の五言古詩に、「幽間養其拙」

と言う一句が有り、其の中の一部を金文で刻した、「養其

拙」(其の拙を養う)である。


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