ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2023、10、26)

縦横・・5x2.4cm

在職中は其れを生業としていた爲、心に在っても敢て不

問に附して來たが、其れでも常に己に自戒を促して來た。

退職して改めて彊く感じ、普段の會話でさえついつい説明

くさくなっていて、思わず己自身に虫ずが走る事が多々有

る。職業病の一言では、決して片付けられない人としての

驕りが、其處に潜んでいる様に思えてならない。『孟子』離

婁上の一句で、常に自戒の言としているが、印篆で刻した

「人之患在好爲人師」(人の患は好みて人の師と爲るに

在り)である。


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