ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2023、11、13)

縦横・・2.4x2.4cm

『史通』を著した唐の劉知幾は、『舊唐書』の本傳で、歴史

を著したり編集したりする者に必要な三つの要素を述べ

ており、「作史三長」とか「史に三長有り」とか言われるが、

其れは才・學・識の三點で、才智と學問が有り識見を兼ね

備えていなければ駄目だ、と言うのでる。極めて高いハ

ードルだと言えよう。才も識も無く、チョボチョボの學だけを

頼りに、中國地方史などを考究して來たおのれの半生を

顧省すれば、實に背筋が凍える様な言葉である。金文で

刻した「无三長」(三長无し)である。


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