ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、11、22)

縦横・・2.4x5cm

古文で刻した「雲心月性」である。この言葉は唐の詩人

孟郊の、「憶周秀才素上人時間各在一方」と言う詩中に

有る、「野客雲作心、高僧月爲性」の句に基づくものであ

り、無欲淡泊な超俗の境地を著している。因みに『大漢

和辭典』が孟浩然の作としているのは誤りで、正しくは孟

郊で彼の『孟東野詩集』卷七に収められている。退職後

は、この様な境地に至る生活を送りたいと思っていたが所

詮無理な話で、世俗塗れの己の姿を嫌と言う程思い知ら

された。


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