ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2023、12、1)

縦横・・2x2cm

甲骨文を左文で刻した、「曲肱樂」(曲肱の樂)である。

『論語』の述而篇に、「疏食を飯ひ水を飲み、肱を曲げて

之を枕とす。樂も亦た其の中に在り」と有る。清貧の中

での樂を言った言葉である。己は清貧などと格好を付け

る氣など更々無く、唯の貧乏にしか過ぎないが、疏食に

關しては、子供時代から今に至るまでずっと疏食である

。湯漬けに沢庵が最高だ、お湯ではなく番茶であれば尚

良い、と今でも思っている。貧乏には貧乏生活なりの樂

有ると言うものであろう。


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