ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻扁額風自用印一顆(現代、AD2023、12、2)

縦横・・2x5.2cm

佛典の一句を金文で刻した「心外無法」(心外に法無し)である

。『華嚴經』には、「三界唯だ一心、心外に別法無し」と有る。全

ての事は、己の一心の所現であり、別法などは無いと説く、己

が心がざわついているが故に、諸々の現象に惑わされるので

あろうか、とても「心外に法無し」の境地には至れぬが、己自身

は今まで「心内に矩有り」の意識で、己が心に從って行動して來

たつもりであるが、或いはその場を切り抜ける爲の融通無碍の

行動だったやも知れぬ、果たしてどうであったろうか。


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