ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、12、4)

縦横・・5.2x2cm

『春秋左氏傳』の僖公二十八年に有る一句を、小篆で刻

した「天假年」(天は年を假す)である。左傳には「天之に

年を假し、而して其の害を除けり」と有る。最近は、天か

ら年を假り、己が身體の害を除きたいと思っているので、

此の言葉が思い出された。果たして、天は年を假してく

れるであろうか、それとも普段の行いの悪さで拒否され

るであろうか。この様な時だけで實に申し譯無いと思っ

てはいるが、取り敢えず八百万の神々にお願いしてみよ

う。我が身躯の禍事・罪・穢れ有らむをば、祓ひ給ひ清

め給へと白す事を聞こし食せと、恐み恐みも白す。


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