ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用遊印一顆(現代、AD2023、12、7)

縦横・・3x1.7cm

古文で刻した「石來刀走」(石來たり刀走る)である。興が

乗って即興的に文字を書く事を、「筆随ひ意到る」とか「興

到り筆飛ぶ」とか言うが、己は筆を使わぬので、筆の感覚

は全く分からない。しかし、石を見つけると後先考えずに、

即興的に刻してしまう己が居れば、結局「石來たり刀走る」

と言う状況を呈する事になる。しかし、刀が走ったからと言

って、決して良い物を刻している譯では無く、將に言葉通り

の單に刀が走ったに過ぎず、出來上がりは刀に聞けと言う

、悲しい状況である。將に石彫り老人の愚行に過ぎない。


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