ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2023、12、21)

縦横・・5x2.5cm

清初の朱用純が編した『治家格言』(別名朱子家訓)の最

後に有る一句を、印篆で刻した「守分安命順時聽天」(分

を守り命に安んじ時に順ひ天に聽く)である。この言葉を

受けて、格言の纏めとして朱氏は「人と爲ること此の若く

んば、庶はくば近し」と言う。身勝手な欲望や高望み等を

捨て去り「守分安命」する事が重要である。己は「天に聽

き命に安んじ」たいと、思っている。病魔も天命ならば、手

術も亦た天命であろう。全て「善哉、善哉」と考えよう。


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