ギャラリー解説
書画
黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、12、22) |
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縦横・・4x4cm 世間が安定した小康社會を表した言葉が、『論衡』の是應 篇に「風不鳴條雨不破塊、五日一風十日一雨」と有り、『 鹽鐵論』水旱篇にも「雨破塊風鳴條、荀而一雨」と有る。 しかしここ數年の氣候變動は些か異常で、雨が降れば山 を崩し川を氾濫させ、風が吹けば屋根を飛ばし大木を薙 ぎ倒すと言う状況である。其處で古典をアレンジして小篆 で刻した「風鳴條雨雨破塊」(風は條を鳴らし雨は塊を破 る)である。たった一字の否定詞「不」を去る事に因って、 真逆の意味になる。再び「不」を伴った社會に歸る事は、 不可能なのであろうか。 |