ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2023、12、24)

縦横・・4x3cm

『史記』の秦始皇本紀に有る、二世皇帝と趙高との有名

な遣り取りを、甲骨文の回文で刻した「指鹿爲馬」(鹿を指

して馬と爲す)である。最近もよく見かける現象である。黒

が白になったり、収入が裏金になったり、裏金が政治活動

費になったりと、ものは言い様、理屈は付け様であるが、

兎角権力の行使にはついて回る話でもある。しかし、鹿

は鹿であり馬は馬であれば、何よりも「信」が重要であろ

う、「信」に疑いが生じたら人々から見放される、「信無くん

ば立たず」とは、蓋し名言である。


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