ギャラリー解説
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印二顆(現代、AD2024、1、2) |
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縦横・・2.4x2.5cm 『淮南子』の氾論訓に聖人君子が行う事として、「寸を 誳して尺を伸ばすは聖人之を爲し、小をば枉げて大を ば直くするは君子之を行ふ」と有る。要するに、小利小 局を離れ大利大局を考える、と言う事である。其處で、 東周篆文で刻した「誳寸伸尺」と「小枉大直」である。 小生決して聖人君子等では無いが、この言葉を思い返 し、小人に過ぎない己ではあるが、其れでも目前の利 害や我慾を忘れて、「生きる」と言う大利大局に就こう と思っている。嘗て賢弟が投げかけた一言、「兄さん 生きててなんぼだよ、死んじゃあ花實が咲かないよ」と 、この言葉を噛み締めているこの頃である。 |