ギャラリー解説

書画

小石小西有義 、楷書五律(幕末維新、AD182?〜1895)

紙本肉筆・・縦126cm、横51cm

「小西有義拝具」の下に、陽刻「越中小西有義」と陰刻

「乾坤情賞」の落款が押されている。小西有義は越中

の人で、名は有義、号を小石と称し、江戸に遊学して学

を安積艮斎に学び、更に中条流の書や篆刻、及び北

辰一刀流の剣も学び、文武兼備の儒者として藩校広徳

館の訓導を務めるが、後に兄有実の跡を継いで臨池

居(三大寺子屋と称された「小西塾」は、明和三年(17

66)に小西鳴鶴が開いた漢学塾で、鳴鶴の子有実が

継ぐ頃には、売薬に必要な知識を教えるようになり、弟

有義の時には、薬業教育が中心となっている)の当主

となり、維新後は地域教育に尽力し、富山教育の基礎

を気づいた漢学者である。尚、彼は、篆刻家桑名鉄城

の漢学の師でもある。


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