ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2024、1、29)

縦横・・2.5x2.3cm

如何に望んでも己には至れそうも無い境地を、朱白の印篆

え刻してみた。白文の「友花歩月」(花を友とし月に歩く)、

春花秋月の風流の世界であるが、一見出來そうで實は出

來ない境地である。朱文の「抱一守中」(一を抱き中を守る

)は、『老子』の第十章の「営魄載《やす》んじ一を抱く」と、

第五章の「多言ならば數々窮し中を守るに如かず」から採

取したが、雜欲が多くてとても一を抱く事も中を守る事も出

來ない。望む事すら無理な境地である。


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