ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、3、11)

縦横・・3.1x3.1cm

『周易』繋辭上の一句を金文で刻した、「勞而不伐」(勞

するも伐《ほこ》らず)である。勞苦を重ねても、決して其

の事を誇らないのが君子であると言う。己は凡人である

が故に、勞苦が有るとついつい口にするが、其れは誇

っているのでは無く、單に愚痴っているだけである。人

は口に出す事に因って、勞苦が和らぐ事も多々有ると

思う。などと勝手な理屈を付けて、ああだこうだと愚痴っ

ている愚かな己が居る。


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