ギャラリー解説
書画
黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、3、22) |
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縦横・・5x2.5cm 『貞觀政要』納諌篇の一節を、金文で刻した「慎終如始 可以永久固」(終を慎むこと始の如くせば以て永に固な る可し)である。何か物事を始めた時の慎重さ・注意深 さ・慎み深さを、最後まで維持出來たならば、物事は堅 固になると言う事である。長年同じ事をしていると、最初 の慎重さを決して忘れた譯では無いが、ついつい慣れ の氣持ちが慎重さを凌駕してしまい、つまらぬミスを犯 してしまう。漢文の訓讀も同じ事で、得てしてまあこれで 良いかと思ってしまうが、本当にこれが正しいのか、これ で間違いないのか、と自問自答して熟慮する慎重さが常 に求められている。小生は今でも「我が師ならばどう讀 み回しただろう」と、天を仰ぐ事が多々有る。 |