ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印二顆(現代、AD2024、3、23)

縦横・・2.5x2.3cm

『列子』天髄篇の一節を、小篆で刻した「少不勤行」と「長

不競時」(少《わか》きとき行いに勤めず、長じて時に競わ

ず)である。斯くすれば長壽になる、則ち「故に能く壽なる

こと此の如し」と言う。己の半生を振り返るに、確かに若

い時は行いに勤めなかったし、奉職後も時に競わなか

った、であれば己は長壽を保てるかと言えば、答えは否

であろう。何故なら、勤める事も競う事もしなかったが、

同時に己が行いを慎む事も改める事もしなかった。故

に長壽は保てないのである。


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