ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2024、4、2)

縦横・・2.5x2.4cm

『列子』説符篇の一節を古璽文で刻した、「多岐亡羊」と「

多方喪生」(岐多くして羊を亡ひ、方多くして生を喪ふ)で

ある。學問のみならず何事も方途が多いと、本來の途を

見失ってしまう。選択枝が多い事は、其れなりに良い事

ではあるが、多い中から本來の途を選び出す眼力と見識

が要求される。現在の如き情報過多の時代に在っては、

選ぶ眼力を養う事が重要であろう。己の幼少時代を振り

返るに、幼稚園の同級はそのまま高校の同級生でもあっ

た。一つの幼稚園一つの小学校、一つの中学一つの高校

、選びようも無かったが、其れなりに幸せな時代であった

様に思われる。


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