ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、4、11)

縦横・・5x2.4cm

『孟子』告子上の一句を金文で刻した、「心不若人則不

知悪」(心の人に若《し》かざるも則ち悪無を知らず)であ

る。人は目に見える手足が人に及ばない場合は、其れ

を憎む事は知っていても、心が人に及ばない場合は、憎

む事を知らない、これが「類を知らず」と言う事であると

言う。己の行動やものの考え方が、人に及ばないと思う

事は多々有ってその都度反省はしたが、心が及ばない

と思った事は無い、確かに「心の馳せ方」が及ばない

と感じた事は、確かに有ったが、「心」自體が及ばない

と思った事は、一度として無かった。この言葉の理解は

甚だ難しい。


ラリー一覧へ戻る]