ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、4、21)

縦横・・5x2.4cm

『論語』述而篇の一句を、甲骨文で刻した「不義富且貴

在我如浮雲」(不義もて富み且つ貴きは我に在りては浮

雲の如し)である。本来は「不義而富且貴於我如浮雲」と

言う文章であるが、甲骨文には「而」も「於」も無い。其處

で少しアレンジし、「而」をカットし「於」を「在」に改めたが

、文の意味は全く變わっていない。「於」は「于」に通じる

が文中に置き字として使用されている時は、「於」でも「于

」でも「乎」でも問題無いが、この様に文頭に置かれて「

於いて」と讀む時は、「于」や「乎」に置き換える事は餘

り馴染まない、因って同じ意味を表す「在」に敢えて改

めた。


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