ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2024、5、1)

縦横・・2.4x2.4cm

『論語』微子篇の一句を印篆で、子張篇の一句を古璽文

で刻したもので、「直道事人」(道を直くして人に事ふ)と、「

日知其所亡」(日に其の亡き所を知る)とである。道を直く

すると権力者から斥けられ、道を曲げると権力者から可

愛がられる。はてさて直道で行くか曲道で行くか、茲に宮

仕えの苦しさや悩みが有るが、己は曲學阿政にだけはな

るまいと思い、一應直道で來たつもりではあるが、人様か

ら見れば曲道の部分が全く無かったとは、言い切れない

であろう。ただ、己に無い知見を養う爲に日々學んだ事

は間違い無く、おかげで雜白な知識だけは身についた。


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