ギャラリー解説
書画
黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、5、2) |
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縦横・・5x2.4cm 『論語』堯曰篇の一句を甲骨文で刻した、「尊五美屏四 悪」(五美を尊び四悪を屏《しりぞ》く)である。孔子の述 べる政治の要諦である。五美とは、「惠にして費さず、 勞して怨みず、欲して貪らず、泰にして驕らず、威あり て猛からず」で、此を尊んで實行し、逆に四悪の「虐・ 暴・賊・有司」を斥けるのである。四悪の中に些か馴 染まない「有司」が含まれている、役人は出し惜しみ をして吝であると言う、そうであれば「有司」では無く「 吝」でも良いはずであるが、敢えて「有司(役人)」と言 った所に意味が有るであろう。役人と言う存在は、孔子 の時代から人民を苦しめる存在だったと言う事である。 殘念な事に悪徳官僚の横暴と賄賂の横行は、古今東 西延々と續く現象である。 |