ギャラリー解説

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、5、4)

縦横・・3x3cm

『蒙求』の呂望の一句を金文で刻した、「見兆於(烏)元

龜」(兆を元龜に見る)である。後漢の崔駰の達旨の辭

に「漁夫を以て兆を元龜に見る」と有るが、漁夫とは呂

望の事である。周の文王が狩りに出かけるに當たり占

った所、覇王の輔を得ると出た。結果釣りをしていた呂

望に出逢い、「太公之を望む事久し」と言って師として

仰いだと言う話で、釣り人の事を「太公望」と稱す典據

と成った故事である。


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