黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆（現代、AD2024、5、10）

縦横・・3x3cm

『蒙求』の季札の一句を、甲骨文で刻した「吾心已許之」

（吾が心已に之を許せり）である。季札が已に死去してい

た徐君の墓に、生前徐君が欲しがっていた己の劍を懸け

て立ち去った故事である。一度己が心で決めた事は、相

手の立場がどうであれ、必ず實行すると言う事である。己

も斯く在る可きたいと願い其の様に行動して來たつもりで

はあるが、果たして如何であったろうか。