黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆（現代、AD2024、5、15）

縦横・・3x5cm

『蒙求』の段干木の一句を印篆で刻した、「勢不若�ｺ尊

財不如義高」（勢は�ｺの尊きに若かず、財は義の高きに

如かず）である。隠棲していた段干木に魏の文侯が會っ

た時に、徳義の高さ其の名聲千里に行わると稱された、

干木を評した文侯の言葉である。勢力や財力が如何に

有ろうとも、徳義の尊高さには及ばない、と言う事であ

る。最近徳義の有る人を、とんと見かけなくなった。要

するに、今の日本には本質的な意味に於いて、真のリ

ーダーが不在と言う事であろうか。