ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、5、21)

縦横・・2.4x2.4cm

小篆で刻した「月下氷人」である。この言葉は、仲人を

現す合成故事で、『續幽怪録』に有る月下で男女を結

ぶ赤縄子を持っていた老人の話と、『晉書』索紞傳に有

る夢で氷上の人と氷下の人が會話した話とを合わせた

故事である。結ばれる男女は赤い糸で繋がっていると

言う話の元は、この赤縄子の故事に基づく話で、男女の

契りを「赤縄の契り」とも言う。「拜天拜地は是れ赤縄の

契り」とは、昔から良く言われる言葉ではあるが、現代

社會に在っては、男女の契りが必ずしも赤縄の契りとは

成らない。


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